■路地でのスリとの攻防-バルセロナ-■

バルセロナはスリの被害が多いことで有名。

だから、スリに対する警戒心は2人とも高かった。

何故か昔からピカソの絵が好きな自分は、

バルセロナに来たしピカソ美術館に行こうとした。

妻あやこは興味なかったから、1時間ほどの別行動。

万が一のこともあるし、財布は持たず、お金は50ユーロだけポケットに入れた。

そう５０ユーロだけ。

基本的には2人行動だから、久しぶりの1人行動。

男1人だと狙われ安いから、警戒心マックスで街を歩き始めた。

大通りから路地に入ったとき、さっそく不審人物の電波をキャッチする。

明らかに狙われている！

急に止まったり、相手の顔をよく見てたら、スリはどこかに行った。

そして再び歩き出すと、今度は違うスリがついてくる。

明らかに狙われている！

急に立ち止まって携帯見る振りしたら、スリは通り過ぎていく。

でもスリはすぐに土産物屋に立ち寄り、こっちの様子を伺っている。

なんてバレバレなスリなんだ！

とそのスリを横目で通り過ぎると、再び後ろからついてきたから、

90°ターンして、相手とすれ違い回避。そして、土産物屋に非難。

カメラとかバッグに閉まって完全装備。

再びピカソ美術館に向けて歩き出したら、前方からさっきのスリが向かってくる。

すれ違う瞬間、スリの手が俺のポケット に伸びてきた。

『パシっ！！』

そのスリの手を叩いて、回避。

スリ

『なかなかやるなぁ〜。』

って顔でこっちを見てくる。

俺

『甘いぜ！ナメるなよ！』

と勝ち誇った顔で相手を見る。

これでやっと回避できたと思い、

反対側を向いて再びピカソ美術館を目指そうとしたその瞬間、

今度は違うスリが俺のポケット付近に手を伸ばしてくる。


『パシっ！！』

再びそのスリの手を叩いて回避。

スリ

『なかなかやるなぁ〜。』

って顔でこっちを見てくる。

俺

『甘いぜ！ナメるなよ！』

と再び勝ち誇った顔で相手を見た。

2連続で回避した！！

バルセロナのスリを退治した！！

と思ってた。

でもピカソ美術館で料金を支払おうとした時、

ポケットに入ってた50ユーロがなくなってた。 

あんだけ警戒してたのに、ポケットからお金すられてしまいました。

ピッチピチのスキニーパンツ履いてたのに、すられてしまいました。

バルセロナのスリのテクニックはんぱない。。

勝ち誇った顔でスリを見つめた自分が、

今では超恥ずかしい。。

しばらく、更なる節約生活が必須となってしまいました。

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